2014/01/26

22点3X3mタープ

あと2週間ほどで1週間スキーキャンプがやってきます。そこで、冬用のギアを更新中なのですが、その内の一つ冬用シェルターを今回は紹介します。

今までDD hammockの3X3mタープを使ってきて、数点満足できない部分がありましたのでその改善も兼ねます。


先ずは設営時の問題、この写真(右)の様にダイヤモンド型に張ることが一番多いのですが、
・ Loueと併せると高さなどがチグハグになりすぎる。
・ 設営にとても広い場所を必要とする。
・ ピッチ角を推定し難いため設置に時間がかかることがある。
・ 頂点が高いため、適度な支柱を探すのに苦労する。

そしてタープの素材の問題。
・ 薄くて軽いが、その代わり熱がほぼ筒抜けっぽい事が問題=寒い。


これらの問題は、夏ならあまり気にはならないのだが、冬だと色々な弊害を起こしそうなので解決したいわけです。


そこで22点3X3mタープを作ってみました!


熱反射素材が裏に加工されたシェルター用生地を使って22点のポイントを設けてあります。基本はDDの物と同じなのですが、3点追加することによってLuoeに更に近い形に張る事が出来ます。
赤丸がLoue用に追加したポイント。Loue形に張る場合は青線で折ります。
で、これによって何が、どう解決するのか?

・ 薄くて軽いが、その代わり様々な光線が抜けてしまう
  →熱反射素材を使っているので、よく反射する=内側暖かい。
 
・ Loueと併せると高さなどがチグハグになりすぎる。
  →頂点用ポイントを追加したので、ピッチを代えずに頂点を低く取れる=Loueとほぼ同じ高さ。

・ 設営にとても広い場所を必要とする。
  →底辺に専用を追加したので裾を伸ばさなくてもペグ打てる=場所狭くても張れる。

・ ピッチ角を推定し難いため設置に時間がかかることがある。
  →底辺に専用を追加したので自然と良い位置に落ち着く。

・ 頂点が高いため、適度な支柱を探すのに苦労する。
  →頂点用ポイントを追加したので頂点を低く取れる。

そしてもう一つ、偶然出来てしまった物だが、シェルター入り口上部の前屋根。これが出来るのは嬉しい誤算で雨よけ効果ではなく熱のシェルター内への保持力向上が期待できそう。
この折り返しがあることで上に上がった熱がそのまま抜けずにある程度留まることになる。そして、空気の流れもこの折り返しのために押し戻されるので、温まった空気がシェルターの内側を循環するようになる・・・はずである・・・

この前屋根構造はLaavu型にみられる構造で、保温力に大きく差が出るらしい。









と、まあ良いことずくめな計画ですが、実際使ってみるとどうなるのか???2週間後、-30度下で試して来る予定です。












2014/01/24

IWG week 14 & 15とIWGレウク-フィールドテスレポート02

皆様あけましておめでとうございます。予定よりとても遅くなってしまいましたが、2014年の初アップです。

2013年は大忙しの年となり、ブログやビデオのアップ量がとても少なくなってしまったのが残念に思います。が、ナイフやアウトドア関係での新しい繋がりができたり、新しいことを始めたりと色々実りの多い年となりました。
また、私の作ったナイフを購入、注文してくださった方々、本当にありがとうございました。この出来事は大きく励みになり、昨年だけでなく今年への活力ともなっております。



さて、2014年の記事初めは、昨年末の学校での活動報告と、内容が重なりますのでIWGレウク-フィールドテスレポート02もまとめて一つの記事でアップします。

ウィルダネスガイドの持つ道具といえばやはりナイフ。とても重要な道具ですので、それなりによく理解しておく必要があります。そこでIWGでは「とりあえず一本作ってみよう」というしゅうがありました。ナイフを作ることで、基本的な木、革、金属の加工方法も学びましょう!が目的。

先ずはセオリーから。「ナイフは何からで作られていますか?」の質問・・・はっきり言ってまじまじと考えたこともなっかたです。鋼、木、プラスチック、真鍮、骨、角、革等々様々な材料が使われているわけで、それだけを取ってみてもナイフ作りは興味深いです。
その後なぜ鋼を使うのか?鋼とは何か?等基本的なことを学び各自それぞれのデザイン描き作業に入りました。
私は事前に作りたいものが決まっていたのでそれを作ることに。レウクでの反省点と改善策を早速織り込み、IWGレウクよりも取り回しの良いサイズをデザインです。

鍛造と削り作業が完了した物。

ナイフの作り方としてはそれほど学ぶことはありませんでしたが、鍛造する事に関しては多くを学べました。同じ事をやるにももっと効率よく、そしてベターな結果になるような鎚使い、加熱方法、手早い伸ばし方などなど、実際に見てみないと学べない部分は多いですね。今まではネットの情報が先生でしたのでとても有意義な授業でした。


そして、これが今回完成したもの。IWGプーッコです。




今まで使用してきた大きいサイズの物と基本的同じデザインですが、ブレードの方は大きく異なり、どちらかというと、プーッコに近い姿となっています。


刃>8cm
厚さ>約4mm
ダイヤ型のプロファイルでスカンジ・フラット・グラインド
木>ナナカマド






IWGレウクとプーッコを並べるとこんな感じに違います。プーッコ型にして、ポイントを細くしてあります。切り刃のラインはストレート部が殆ど無いのも今回取り入れた案。コハンスキのサバイバルナイフからアイディアをいただきました。



レウクの方で問題が出たループ。縛り方編み方を代えてテストしてみます。

もう一つ新案。左がレウク、右がプーッコのシース口です。ふちを一部厚く整形しました。サムプッシュというか、柄を握りながら、人差し指などでこ部分を押すと片手で抜きやすくなる様にです。レウクの方は時々両手を使わないと抜きにくいことがあったのでその対策です。




こんなかんじで、今後はレウクとプーッコの2本をフィールドテストていきます。